本格的に暑くなってまいりましたが、たまたま私のブログを読んで下さった方、いかがお過ごしでしょうか。
昨年6月帰宅中、暑くてフラフラになり、コンビニに駆け込みイートインで冷たい飲み物を一気飲みしたことがあります。
それから外出の際は、飲み物を必ず持ち歩くよう気をつけています。
先月はタイトルの映画3本を観たので、遅くなりましたが、感想です。

『箱の中の羊』
是枝裕和監督の最新作です。
少し先の未来、子どもを亡くした夫婦が、息子そっくりのヒューマノイドを迎えるというストーリーです。
妻の音々の気持ちが理解できません。映画だからいいとして、死んだ人間そっくりのロボットで、生きのびた人間の心を穴を埋めることなんて、最初から無理なんじゃないかと思います。
夫の健介がつい「ルンバ」「たまごっち」と言ってしまう気持ちの方が理解できます。
千鳥の大悟さんの演技は初めてみましたが、とても自然で、綾瀬はるかさんとの夫婦役もいい感じでした。
息子役の男の子も、とても可愛らしくて上手でした。
野呂佳代さんと角田晃広さんの夫婦役も良かったです。
登場する度に、野呂さんが「鎌倉」と言い、角田さんに「大船だけどな」と続ける場面が、緊張感を緩和して良かったと思います。
最後はまったく予想しなかった結末になり、なんで?という気持ちです。
充電出来なくなったヒューマノイドが大量に廃棄されていたらと想像してしまいます。
誰か、汚れた洋服を着た少女のヒューマノイドを着替えさせてほしいと思いました。


『Michael/マイケル』
「キング・オブ・ポップ」と呼ばれるマイケル・ジャクソンの伝記映画です。
プロデューサーはフレディ・マーキュリーの「ボヘミアン・ラプソディ」と同じ方です。
父と子の関係がテーマのようで、ネバーランドや恋愛関係や「We are the worid」も登場しませんし、児童性的虐待疑惑や亡くなる前の様子もありません。
子ども時代はジャクソンファイブのリードボーカルとして父親に無理やりこき使われ、成長してから頑張って父親の束縛から抜け出し、ソロとして成功を収めるところまでです。
主演のジャファー・ジャクソンはあまりマイケルに似ていないけど、次第に細い鼻すじと細い眉になり、それほど気になることはありませんでした。話し方もそっくりだったし。
あっという間に終わった映画でした。

『黒牢城』
戦国時代ミステリーです。
黒沢清監督のこの映画、楽しみにしていました。とても面白かったです。
主人公の荒木村重(本木雅弘)は、人を殺しすぎる織田信長に反旗を翻し、有岡城で籠城を決行します。
城内で密室殺人事件が起こり、村重は現場検証と家臣たちの事情聴取を行います。
でも、犯人が分からないうちに次の殺人事件が起こります。
村重は地下牢に幽閉していた織田側の黒田官兵衛(菅田将暉)に、調書を渡して事件の真相解明の依頼をします。
家臣たちに調書を取るシーンでは皆が腹に一物ありそうで、胡散臭そうなのが面白かったです。なぜか全員が怪しく見えるのです。
お城の中はいつも暗くて地味な色合いの男ばかりで、誰が誰だか分かりません。アップの表情が無く舞台を見ているような錯覚になります。
村重が繊細で思案する男に対し、官兵衛は生きる力強さを感じます。牢につながれた直後、出された食事を平らげるところに、それを感じました。
地下牢に閉じ込められた人質の身でありながら、村重の心をつかみ、自分に暴力を振るう牢番をマインドコントロールして、逆に村重を襲わせる官兵衛が怖いです。長台詞をワンシーンで撮っていますが、これは緊張感があります。
官兵衛はいくつかの助言を与えます。
やがて事件を仕掛けた人物が分かるのですが、村重が問いただすと、すぐに認めます。
犯人なりの正義の行動でした。
この世は「無間地獄」なのです。
全ての民は死にゆくのです。
ラストシーン、たった1人の若侍のお供をつれて、毛利家に向かい山の中の道を歩いていきます。
妻子や家臣を見捨てた卑怯者として語られることが多いですが、この映画では再出発のようにもみえます。でもこの後、落城し残された家族も家臣も皆殺しに遭うのを知っているだけに、なんとも言えない気持ちになりました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
応援クリックしていただけると励みになります。
にほんブログ村
#箱の中の羊 #是枝裕和 #マイケル #黒牢城 #黒沢清
