主人公の夏野幹夫(高橋一生さん)は絶対に怒らない男です。
住民票を取ったら「妻」がいました。誰かが勝手に結婚届を出していたのです。それも1年も前にです。こんな事許されるはずがありません。刑事事件です。
「でも一体なぜ?何のために?」と、警察に通報しないで、幹夫は自分で女性を探し出そうとします。
職場では「鼻こすり」とか「こすりん」とか影で呼ばれ、少々軽くみられています。鼻をこする癖があるようです。
とにかく優しくて、頼まれ事を断れません。職場に好意をよせてくる女性がいるのですが、やさしく接してしまうので、好意がだんだんエスカレートしていきます。
そういう態度は逆に相手に失礼だと思うので、気持ちが無いなら早めにそのことを言ったほうがいいと思います。のちのち大問題になりそうで怖いです。
高橋一生さんは私の好きな俳優さんの1人です。
今やっているテレ朝のドラマ「リボーン~最後のヒーロー~」も面白いし、「岸辺露伴は動かない」シリーズはドラマも映画も全部観ています。
ちなみの私のお気に入りは「民王」の貝原茂平です。
横浜の街は狭いようです。
ようやく花屋で働くその女性「繁子」を見つけ出します。
とにかく繁子(呉城久美さん)は破天荒な女です。
どうやって繁子は幹夫の事を知ったのか?
なぜ幹夫は絶対に怒らないのか?
もちろん理由があります。切ない理由です。鼻をこするのも理由がありました。
幹夫と繁子以外の登場人物がみな魅力的です。
繁子が働く花屋の同僚ダイチ役に芹澤興人さん。言葉使いが女性らしい男性です。今はオネエって言っていいんでしたっけ?この人が優しいのです。
幹夫の大介叔父さん役が利重剛さんです。
監督・脚本も担当しています。
両親がいない幹夫を心配し、あれこれと面倒をみる歯科医師です。人に対する偏見が無くダイチともすぐ意気投合してしまう、本当に気さくでいい人です。いつもアロハシャツを着て遊び人風なのに、仕事はきっちりして、たまにはおしゃれなお店に食事をごちそうする、オンオフの切り替えが上手な人だと予想します。
勝手に籍を入れた繁子に途中まで何も感情移入出来ませんでした。最初は幹夫から逃げまくっていて、なんて逃げ足の速い女なんだと思っていました。元陸上部だったと知って納得です。でも次第に気持ちが伝わってきます。繁子は繁子なりの理由でこの状況を変えたいと思ったのだと思います。
繁子の祖母役の人も良かったです。老人ホームでずっと怒っているおばあちゃん。コーヒーが好きで熱々のコーヒーを唇をとがらせて飲む姿に胸が締め付けられる思いがしました。この方、きっと苦労したんだなと。エンドロールでは笑顔だったので、この顔を早く思い出してほしいです。
もうひとり抜群にいいキャラクターがいます。
幹夫の職場の同僚毒島リズム役の池脇千鶴さんです。
朝ドラ「ばけばけ」のお母さん役がとても似合っていました。「大阪物語」で大型新人現る!と思ったのですが、その後はあまり出演されなくて(私の見落としです)、20代30代を吹っ飛ばしていきなり40代になられた姿に驚きました。
今回も中年OLの制服姿が絶妙で、現実世界に絶対存在する容姿が素晴らしいと思いました。
空気が読めないふりをして幹夫に手作りのマスコットをプレゼントしたり、お昼のお弁当を用意したりしますが、はっきりしない幹夫の背中を押すのは毒島さんです。
この映画に登場する全ての人々が幸せになってほしいと思いました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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