公開から遅くなりましたが、韓国映画「ケナは韓国が嫌いで」を観ました。
主人公のケナは郊外の団地に、両親と妹と住む28才の女性。片道2時間かけて通勤し、母親からは新居を買う費用を求められています。
会社は上司の理不尽さに嫌気が差し、辞めてしまいます。
大学時代から続く恋人はいますが、彼の家は裕福で、ケナはなんだか居心地の悪さを感じます。
「ここでは幸せになれない」と、窮屈な日常にうんざりしたケナは、恋人に別れを告げ、韓国を離れてニュージーランドに移り住むことを決意します。
そこで出会う人々や出来事…、というストーリーです。
「ヘル朝鮮」という言葉を聞いたことはありますが、こんな映画が作られるほど韓国は住みづらいのかと思います。
2020年の映画「82年生まれ、キム・ジヨン」でも韓国女性の生きづらさが描かれていました。赤ちゃん連れの母親が「ママ虫」と、小バカにされるシーンで、「だから出生率低いんだよ」と思いましたが、日本も出生率低いです。
韓国は日本以上の超競争社会と聞きます。
私が観た韓国ドラマでも、子どもの教育をめぐって母親同士バトルを繰り広げるような場面がありました。おまけに皆気が強そうで、言いたいこと言い合っています。やはり超競争社会だから気も強くなるのかもしれません。
儒教の影響もあるという韓国の方が書いた記事を読んだことがあります。社会的立場が上の人が偉く、下の者はさげすまれ無視されるとあり、ちょっと大げさなと思いますが、これは韓国独自の概念だそうです。
一流企業に就職することや公務員になれるのはほんの一握りで、最近は日本で就職する人も増えています。
日本の悪口言いながらも、日本企業に就職する多数の韓国の人がいるのを見ると、やはりいい就職先が少ないのだと思います。
立場が低い者は我慢するしか無かったけど、今は海外に出ることも出来る。なので、海外に出る。そういう考えかもしれないです。
ニュージーランドでケナは幸せになれるのでしょうか。
白人女性に差別されたりもしますが、現地人の友人ができてからは生き生きとしていきます。英語も流ちょうになり、そうなれば仕事の幅も広がることでしょう。
でも、自分の意志とは関係無いことで帰国しなければならなくなります。
ケナの救いは優しいお父さんがいることです。冒頭お母さんと妹しかいないのかと思っていたら、終盤お父さん登場です。お父さんはいつもケナの味方なのです。
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