松たか子さんと松村北斗さんが演じるラブストーリーです。
2人は結婚して15年経つ夫婦ですが、とっくに関係は冷えていて離婚届を出す直前です。
そんな時、夫の硯駈(すずりかける)は、駅のホームから線路に落ちたベビーカーに乗ったった赤ちゃんを助けようとして、自分が命を落してしまいます。
まだ夫の物の片付けも終わらない散らかった部屋に、宅急便で3年待ちの餃子が届きます。
お葬式だなんだかんだと忙しさが一段落した時、妻カンナは首都高のトンネルでタイムスリップをしてしまい、初めて出会う直前のリゾートホテルで、若い頃の夫に出会ってしまいます。
カンナは美術デザイナーとして働いていますが、この日は何かイベントの飾り付けに来ていた様子。
駈は、大学の教授や教授の娘と一緒にパーティに出席するみたいです。
駈の事故死を防ぐには2人は出会わなければいいとカンナは考え、過去を変えようとしますが、再び若い駈に恋をしてしまいます。
だけど現実世界に戻ると何も変わっていません。何度も失敗しては、何度もタイムスリップする羽目になります。3年待ち餃子も何度も家に届きます。
だから何度も同じシーンが、少し形を変えて何度も登場します。
ふたりは美味しいかき氷店の行列に、何度も並びます。
犬が苦手なのに何度も大型犬数匹にじゃれつかれてしまいます。2度目の時はフリスビー持参なのが笑えます。
松たか子さんのおばちゃん感が絶妙で面白いです。
だけど29才の駈も45才のカンナに惹かれてしまうのです。
「初めて会った気がしない」「気が合う」って駈は言うけど、将来は夫婦ですし、赤い糸はすでにつながっているのですから。
追い詰められたカンナは、とうとう本当のことを駈に話してしまいます。
今の世界では夫婦仲は前のように冷めることなく、仲良しです。
でもやっぱり、赤ちゃんを助けるため、線路に飛び降りてしまうのです。カンナの努力は報われなかったのですが、2人は最後までお互いを愛することが出来ました。
坂元裕二さんの脚本はいつも凄いです。会話が面白く、飽きることがありません。
「東京ラブストーリー」書いた人だと後から知りました。最近では「怪物」「カルテット」「大豆田とわ子と三人の元夫」。直近の「片思い世界」も観ました。ウィキペディアの作品リストが、下に下に長いです。
塚原あゆ子監督は「海に眠るダイヤモンド」の演出をされていた方だったんですね。このドラマも本当に内容が濃く、毎週観ていました。
時々若いカンナが登場するのですが、松たか子さんのデビュー当時のようなお顔で、どうやって撮影したのだろうと気になりました。メークでしょうか。CGで修正したのでしょうか。中年になってからの松たか子さんも体つきまで違ってみえて、さすがと思いました。
劇場公開日から日にちが経って観に行ったのですが、映画館はほぼ満席でした。評判がいいと聞いて観に行ったけど、本当に良かったと思いました。やっぱりラブストーリーはいいですね。
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