ロンドンやニューヨークで爆発したパンクロックが日本にやってきます。
その熱に突き動かされて誕生したのが、1978年「東京ロッカーズ」というムーブメントでした。
パンクロックは労働者階級の若者が社会の不満や怒りをすくい取って出来た音楽だから、日本のパンクロックはただの真似だけという記事を読んだ覚えがあります。
1970年代後半の日本は高度経済成長は終わっていましたが、まだまだ景気のいい時代だったと思います。だからそんな事言ったのでしょうか。
だから私も、聴いたことも見たこともないけど、日本のパンクロックは本物なんだろうかと半信半疑の気持ちを持っていました。
いえいえ、映画の中の彼らは表現せずにはいられないという熱いエネルギーが伝わってきます。パンクロックに限らず、自分の音楽を追及しています。
取り憑かれるようにステージで音楽を鳴らし、観客も全身で受け止める、お互いを信頼しあっていたに違いありません。
芸能事務所に所属するのではなく、独自にでライブハウスに出演し、レコードも自主レーベルから発売するインディーズというスタイルです。
ライブハウスはオールスタンディングになり、ロックフェスもこの年始まります。
のちのロックバンドに大きな影響を与えます。
当時の現場を撮り続けたカメラマンの地引雄一さんが当時を回想して書いた本が原作です。
カメラマンのユーイチ(峯田和伸さん)はラジオで聴いたセックス・ピストルズ影響を受け、ライブハウスに行きます。
そこで「TOKAGE」のボーカル・モモ(若葉竜也さん)や、ミニコミ誌「ロッキンドール」を発行し、後にバンドを結成するサチ(吉岡里帆さん)と知り合います。
東京ロッカーズたちに自由に写真を撮っていいと許可を貰ったユーイチは、カメラマン以外にも外側の世界と窓口的な活動も始めて、彼らの行く末を見守る立場になっていきます。
映画に登場するバンドには全て実在するモデルがいます。
名前を聞いたことがある程度で当時の事はあまり知らないのが残念で仕方ありません。
スターリンの遠藤ミチロウさんを仲野太賀さんが演じています。
全裸になり豚の血や内臓をばらまき放尿するというパフォーマンスで知られていました。映画の中でも再現されています。
当時の友人にスターリンのライブに誘われた事がありましたが、怖くて断りました。今思えば一度くらい行っても良かったかも。
1978年といえば、「ザ・ベストテン」が始まり、キヤンディーズが解散した年でもあります。
家族でテレビの歌番組を観ていた時代でした。
そんな「東京ロッカーズ」というムーブメントを全く知らず、私は初めてイギリスのロックバンド「クイーン」を聴き、衝撃を受けていた頃です。「なんだこれは~!」「これも音楽なのか~!」みたいな。私は初めての洋楽というムーブメントを迎えていました。それから歌謡曲以外の音楽にも興味を持つようになり、私もこんな事やってみたい!と自分の部屋の中で思いましたが、何もせず。
石橋を見て渡らず引き返すという、辛抱我慢の私には、ロッカーの皆さんがうらやましくてたまりません。
監督:田口トモロヲさん、脚本:宮藤官九郎さん、音楽:大友良英さんです。
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