本『ババヤガの夜』シスターフッド・バイオレンス・アクション。まるで映画を観ているような気分。強いだけじゃない、こんな女性に憧れます。

英国推理作家協会賞(ダガー賞)の翻訳部門で日本作品が初めての受賞しました。 著者の王谷晶さんがテレビでインタビューを受けているのを見て、これは絶対面白そうと、さっそく読んでみると、面白くてページをめくる手が止まらなくなりました。 ...

本『西洋の敗北』難しくてよく分からなかったのですが・・・日本も西洋なの?日本も敗北するの?

昨年秋頃から近所の書店で平積みで置かれていました。 当初全く読む気が無かったのですが、第2次トランプ政権となり、なんとなく不安感で、今年の春頃この本を買ってしまいました。 私にとっては難しい内容で、読むのに時間がかかってしまい...

本「カフカはなぜ自殺しなかったのか?」自殺したいけど、自殺したくない。優柔不断は決断しない強さ。

「カフカはなぜ自殺しなかったのか?」という本を読みました。 著者は頭木弘樹さん。他にも「絶望歌詞集」「絶望名言」という本を書いています。 1883年生まれチェコ・プラハ出身の小説家フランツ・カフカは、若い頃からずっと死にたい願...

本「YABUNONAKA-ヤブノナカ-」みんなセックスから生まれたのは同じだけど、その先はわかりあえない人間は。

年令や立場か異なる男女が8人が登場し、出版界の裏側、性被害、性加害、正義感、夫婦関係、親子関係などを語っていきます。 文芸誌編集長木戸悠介が、10年前に交際していた女性から性被害を受けたとTwitterで告発されます。 若い時...

本『沢田研二の音楽を聴く1980-1985』「TOKIO」から「灰とダイヤモンド」ギラギラに派手だった時~テレビからフェードアウトしていくまで。

私の初恋の人、ジュリーこと沢田研二さん。高村薫さんの「墳墓記」を読んでいたのですが、つい寄った本屋でこの本を発見し、先にこちらを読んでしまいました。 沢田研二さんに関する本はたくさん出ていますが、この本は1980年から1985年の間...

本『ピクニック部』嶽本野ばらさんの本初めて読んだら、とっても面白かった。映画「下妻物語」も面白かったし。

赤いチェック柄の表紙が可愛いです。2つの短編と1つの長編が収録されています。 『ブサとジェジェ』 芥川賞受賞の純文学を2冊読んだ後で、とっても読みやすいと感じたのもつかのま、知らないファッションブランドの英語に苦戦します。 ...

本「ゲーテはすべてを言った」ゲーテの名言を探す旅。登場人物全員インテリ。難しい漢字と知らない偉人の名前のオンパレード。アカデミックなことにコンプレックスを抱く私は少々妬ましい気持ちになりました。

芥川賞受賞作「DTOPIA」を読み終えて、次は「ゲーテはすべてを言った」を読みました。こちらは謎解きのような面白さがあります。偶然手にしたティーバッグのタグに書かれていた名言「愛はすべてを混乱させることなく、混ぜ合わせる」。ゲーテの言葉と...

本「DTOPIA デートピア」芥川賞受賞作。ものすごいスピードで展開する。暴力。人種。性別。

最近の話し 年下の同僚から数日にわたり罵詈雑言のラインが何通も送られてきました。原因は「誤解」なのですが、あまりにもひどい内容でいい年して泣いてしまいました。 社内では大人しくて何もしゃべらないのに、ラインだとものすごい語彙力...

本「絶望名言」絶え間のない悲しみ、ただもう悲しみの連続 NHKラジオ深夜便の人気コーナーの書籍化の文庫化

最近長期お休みしている方の仕事を一時的に引き受けることになり、忙しくなりました。張り切って始めたはいいけど、うっかり体調を崩してしまいました。忙しいといっても働いているのは月に30時間から50時間を超えた程度。数年前まで週40時間プラス残...

本「聖と俗」ふたたび。本当の恋愛?ナンパ地獄ってなに?終わりなき日常ってなに?

今年に入ってから宮台真司さんと近田春夫さんが書かれた本「聖と俗」について、ずっと考えていました。2月8日のブログに載せましたが、なんだか表面的なことしか書けなかったと猛反省しました。もっとアカデミックなことも語られているのですが、私が理解...