謎だらけの不思議な映画を観ました。ホラー?ダンス?ヒューマンドラマ?
第3章から始まり第2章、第1章と逆算していくストーリーです。「さっきのあれはこういう理由なのか」という謎ときみたいな面白さはあるのですが、だからといって謎は謎のままです。
「第3章 ありがとう チャック」
街のあちこちに「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい39年間に、ありがとう、チャック」という看板が立ちます。
看板にはメガネをかけた真面目そうなスーツ姿の中年男性がいます。
学校の授業ではホイットマンの詩を教えています。
カリフォルニアで大地震が起きたというニュースが入り、電気、インターネット、電話などが止まっていき、もう街中が真っ暗になってしまいました。
でもなぜか、テレビでは看板と同じ広告だけが流れています。真っ暗な街にチャックの姿だけが浮かび上がって不気味です。
病院では自殺者が増えて医療者は手一杯になり医師や看護師は疲弊し、どんどん辞めていってしまいます。やがて誰もいなくなった病院が不気味です。
あっ流れ星!と思ったら、次々に星が流れ、唐突に真っ暗になりました。世界の終わりの瞬間だったのでしょうか。
「チャック」って一体誰なんだろう。一切が謎のままです。
「第2章 大道芸人サイコー」
この章は最高に楽しいシーンの連続です。街角で若い女性が1人ドラムを叩いています。ストリートパフォーマンスです。
そこへスーツ姿でメガネをかけた細身の男性が歩いてきます。足音とドラムの音がピタリと重なり、男性はなんとリズムに乗って踊り出すのです。
最初は無視していた通行者たちも次第に集まりだし、周囲を取り囲みます。みんな笑顔です。男性は観客の中から1人の女性の手を取り「さぁ、お嬢さん、踊ろう!」と声をかけます。
最初は戸惑いの表情を浮かべていたのに、男性のリードが上手で、2人は初めて会ったと思えないほど見事に踊ります。
ジャズ、スウィング、サルサ、サンバ、チャールストン、ボサノヴァ、ポルカ・・・。
たくさんの投げ銭を頂きました。ビジネスマンの名前はチャックこと、チャールズ・クランツ。妻と息子がいる普通のの会計士。たまたま会議がありこの街にやってきて、自分でもよく分からないまま踊りたくなって踊ってしまったと言います。
あの、ダンススキル。本人はただの会計士だと名乗っていましたが、絶対にただの人とは思えません。
第3章の看板の男性です。ますます謎が深まります。
「第1章 私の中には無数の人が存在する」
チャックこと、チャールズ・クランツの子ども時代の話しです。
チャックは両親を亡くし祖父母に育てられています。祖父母の家は古くて一番上に丸屋根の部屋がありますが、その部屋には大きな鍵がかえられてあり、祖父から決して中に入ってはいけないと言われていました。
祖母はミュージカルが大好きで、いつも踊りながら料理を作っています。チャックは祖母の影響を受け、中学でダンス部に入部し、練習に励みます。
中学校でダンスパーティが開かれることになります。チャックは本当は背の高い美少女と踊りたいのに、内気な性格のため誘うことができません。
ハラハラさせられますが、なんとかダンスを一緒に踊ることに成功し、夢のような時間を味わいます。2人はダンスの息もぴったりで、チャックはスターのような気分になります。
第2章でのダンスの原点がここで分かる仕組みになっています。
青年になったチャックは祖父が亡くなった後、葬儀屋から丸屋根の部屋の鍵を受取ります。
祖父に怒られて以来ずっと部屋には立ち入らなかったのですが、祖母も亡くなっている今、止める人はいません。勇気を出して鍵を開け、部屋に入ってしまいます。そして中で見たものは・・・?
第3章でみんな消えてしまって、これはホラーなのかと思ったけど、第2章は楽しいダンスメドレーで、第1章ではチャックがダンスに夢中になるきっかけを知り、もしかしてファンタジー映画だったのかという気持ちです。
第3章と第1章でホイットマンの詩が登場しますが、もしかしたらこれがキーワードかもしれません。詩の内容は忘れてしまいました。
結局意味は分かりません。謎だらけで終わりますが、こういう結末がよく分からない映画も私は好きです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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#サンキュー、チャック #スティーブン・キング原作 #ホラー #ダンス
