映画『宝島』まるで大河ドラマみたいな映画でした。1952年から1970年の沖縄コザ暴動と1972年までの20年間の物語。

映画

「国宝」に続き、3時間を超える大作を観ました。

軽快な音楽とともに美しい海が映し出されます。

1952年に日本は国際社会に復帰しますが、沖縄はまだアメリカでした。

米軍基地から生活物資を盗み出し住民に配る「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちのグループが米軍の待ち伏せにあい、オンちゃんと呼ばれるリーダー(永山瑛太さん)だけが行方不明になります。
オンちゃんは皆から慕われていて、地元の英雄でした。

6年後、オンちゃんの幼馴染みのグスク(妻夫木聡さん)は刑事に、ヤマコ(広瀬すずさん)は小学校の教師に、オンちゃんの弟のレイ(窪田正孝さん)はヤクザになっています。
それぞれがオンちゃんの消息を求めています。

コザ派とナハ派の沖縄ヤクザの対立や、密貿易団やCIAが登場し、気を付けないと誰が誰だか分からなくなります。

米兵による事故事件が多発します。女性が殺されても無罪になり、小学校に米軍の飛行機が墜落して死傷者が出ても罪に問われません。ベトナム戦争で米兵はいきり立っており、沖縄ではめを外すのです。

沖縄の人たちは「祖国復帰」「沖縄から出て行け」のプラカードを持ち、デモ行進を始めます。その中にはヤマコの姿もあります。デモの長い長い行列が続きます。

やがて住民の不満が爆発します。

1970年に米兵が起こした交通事故をきっかけに「コザ暴動」が起こります。そのシーンが圧巻です。

相当大勢のエキストラが出演したと思います。その当時のアメ車が何台もひっくり返されて火をつけられ、怒声、罵声が飛び、臨場感が半端ないです。

行方不明から20年後、オンちゃんは意外な形で見つかります。オンちゃんもかなり過酷な人生を生きていました。

オンちゃんの弟レイはヤクザになったけど、いつかは堅気に戻りますように。

監督は「るろうに剣心」の大友啓史さんです。

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