人形を使ったアニメが好きです。
大のお気に入りは「チェブラーシカ」です。他にも「ウォレスとグルミット」とか川本喜八郎さんの「死の書」とか、チェコのアニメとかを一人でミニシアターで観ていました。
4年前に「JANK HEAD」を観て、これは凄い!と思いました。地下世界の汚れた雰囲気と気持ち悪い生物の世界です。全部不気味です。
手作り感満載のこのアニメは、海外でいくつも賞をもらい評価され、日本でも注目され成功を収めました。監督の堀貴秀さんは、内装業のかたわら、40才から独学で映画作りを始めて、脚本・撮影・編集まで7年かけて一人で完成させました。本当に凄いです。
今回はスタッフを増やし、3年かけて完成させたそうです。
「JUNK WORLD」は、「JANK HEAD」の前の設定になります。
人類は核戦争により地上に住めなくなり、地下へ移住します。地下開発の労働力として、人工生命体のマリガンを創造します。それがAG(After God)元年です。
人類はマリガンに視力と生殖機能を与えなかったのですが、大昔人間が地下に埋めた核廃棄物がマリガンを苦しめ、自らクローンを増殖して人類に反乱を起こします。
3回の大戦が起きて、3回目の停戦協定を結ぶのがAG2063年です。人類は地表と地下3000m以内に住み、マリガンはさらにその下を支配することになります。
今作の「JUNK WORLD」は、第3次停戦協定から280年後のAG2343年の設定です。
地下世界に異変が起こり、急遽、トリスを隊長とする人間側とマリガンの調査チームが結成され、目的地に向かいます。
途中でマリガンのカルト教団「ギュラ教」に襲撃されてしまい・・・。彼らの目的は・・・?。異変はどうなったの・・・?という、あらすじです。
ただし、途中から話しが分からなくなり、パンフレットを読んで補完しました。
できればもう少し分かりやすくしてほしかったです。
ロビンの行いにより1幕と2幕が消滅し、新たな時間が生まれ、平行世界も登場するって理解が難しいです。雰囲気はとても楽しめました。
字幕版と吹替え版があり、字幕版はとってもふざけています。韓国語風とドイツ語風と九州の方言風をミックスさせて、ごにょごにょ言っています。
こんなこと思いつくなんて堀さんは凄い人です。尊敬です。
なんと製作スタッフが声優も兼ねており、内輪で作った感が強いです。
この前、「ゴジラ-1.0」のドキュメンタリーをテレビで観て、予算が少ないなか良く頑張ったっていってたけど、「JUNK WORLD」はもっと少ないだろうに、制作スタッフが声優をするって、やりがい搾取ではないでしょうか。
キャラクターの中で私が一番気に入ったのが、未開種族世界リビーア族のお姫様バステトです。天真爛漫でとてもキュートなのですが、あっけなく死んでしまいます。もっとバステトちゃんの活躍が見たい!堀監督、関係者様、バステトちゃんのスピンオフをお願いいたします。

最後まで読んでくださりありがとうございます。
応援クリックしていただけると励みになります。

にほんブログ村
#映画 #SFストップモーションアニメ #堀貴秀監督 #JUNK WORLD #トリス #ロビン #バステト