10才まで海の近い団地に住み、結婚後再び戻ってきました。子どもの頃はよく家族と海に来ていました。
当初はこの海を題材にブログを書こうと思って「私の海日記」と名付けたのに、それとは一切関係のない映画や読書の感想ばかりになってしまい、後から「映画と本」を追加しました。
父と祖父は親子二代でカメラが好きで、よく海で写真を撮ってもらいました。
夏は家族で海水浴に来ました。海の家が並んでいましが、値段が高いとの理由でいつも母のおにぎり。ビーチパラソルを立て、加山雄三さんの音楽がエンドレスで流れ、親戚がくればスイカ割りをして、なんだか眠くなって、なんていい思い出だったのかと思います。
だれもいない冬の海は、波も砂も空も灰色で、重く低く、海までつながっているようでした。
祖父にはよく写真を撮ってもらいました。今はめったに見ない木造舟の横でポーズを決めたり、舟の縁に腰掛けてみたり、白黒の写真は多分実家のどこかに眠っています。
10才の時に団地を離れることになり、初めてひとりで３月の海に来ました。砂浜で仰向けになり空を見ていました。
引っ越し先は県内で決して遠くありません。だけど子どもの私にはそれが分からず、遠くに行ってもう二度と戻ってこれないような、決意のような気持ちでした。
大人になって再び戻ってきてからもフルタイムで仕事もしていたし、海の恩恵を受けることなく過ごしていましたが、メンタルが不調になり仕事も辞めて、健康のため時々散歩するようになりました。
よく知らないけど、海風はミネラルを含んでいて、体に良いらしいです。
その日は朝からとても良い天気でした。もうすぐ梅雨入りするとのニュースを聞いて、たまたま仕事が休みだったおかげもあり、海にいくなら今日だと出かけました。
まっすぐには行かずに、お店を覗いたり図書館に寄り道したりと、クネクネしながら行きました。
海に着くと、意外と人は少なく、釣り人数名と、甲羅干ししている人数名。若いカップルは女性がビキニを着て何か動画を撮っています。
砂浜を歩くとスニーカーに砂が入りかなり歩きづらいです。思い切って裸足になり、波に入りました。
なんて気持ちがいいのだろう！
結婚後お腹がぽっこりしてきて、もう30年以上海に入っていませんでした。あぁ、海に浸りたい！
記念に写メを撮り、海岸を後にしました。夜、そのことを夫に話すとは、初老が海ではしゃいできたのかと言われました。まぁ、その通りですが。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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#海 #散歩 #私の海日記 #映画と本
