メキシコに近い国境近くに不法移民収容施設があり、そこを男女の集団が襲い、拘束された移民たちを解放します。移民たちを解放する組織の活動です。
ボブ(レオナルド・ディカプリオ)はその組織で革命家として活躍していて、最強のカリスマ革命家ペルフィディアと恋に落ち、娘のウィラを授かります。
最強カリスマ革命家は身も心も革命家なので、ウィラを産むとすぐ姿を消してしまいます。母親としては生きられないのです。
作戦は終了しメンバーは潜伏します。そうこうしている間に16年がたち、今は酒とドラック好きの怠け者で、冴えないシングルファーザーです。
昔のレオナルド・ディカプリオはどこにもいません。ダメ人間になっています。
ボブは16年も経ってから捜査の手が近くまで来ていることを知ります。自分たちは革命組織と名乗ってても、警察にとってはテロリスト集団ですから。
仲間に連絡しますが、合い言葉を忘れてしまい、助けを呼ぶことが出来ません。電話番号は暗記していたのに、なぜ合い言葉を忘れてしまったのか!常日頃口にして忘れないようにしていたのに、肝心なときに忘れてしまうなんて!
fuck連発するボブの罵り言葉に、組織の官僚的な受け答えの、このシーンは笑えます。
ボブの大切な娘ウィラを警察幹部のロックジョーに連れ去られてしまいます。かつてロックジョーはペルフィディアと一夜をともにしています。もしかしたらウィラは自分の娘かもしれないのです。
KKKみたいな組織(名称は失念!)に入会したくて仕方がないロックジョーにとって、黒人とのミックスのウィラは邪魔な存在。消し去りたいのです。
アメリカの広い砂漠地帯の道路を1台の車が走っていきます。
すれ違う車もほとんどありません。
空手道場のセンセイ(ベニチオ・デル・トロ)の協力を得て、娘を助けに行きますが、途中でセンセイに「トム・クルーズみたいに頑張れ」と言われ、車から放り出されてしまいます。他人の車を盗んで敵のアジトに向かいます。
バイオレンスだけでなく、ちょこちょこと笑えるエピソードがあります。
この前NHKBSで「テルマ&ルイーズ」を見ていて、メキシコに向かう途中の景色がずっと砂漠の中の1本道で、アメリカは広いな~と感心したのですが、この映画でも似た感想を持ちました。
「若い女性を乗せた車を見なかったか?」と道路脇にいた地元民にたずねると、「あっち」と行った方向を指さします。人のいない砂漠地帯で車も走っていない道路だから、偶然目撃されていたのでしょう。ボブはラッキーです。
トランプ大統領はメキシコとの国境に壁を建設すると言ったけど、どのくらい進んだのだろうと、急に思い出しました。
トランプ政権下のアメリカは移民に厳しくなっていますが、この映画の描き方にクレームは出ていないのでしょうか。
センセイは空手道場を経営していますが、影では移民を守っていて、いざという時には合図を出して移民たちを逃がしたり匿ったりします。ボブも拘束された移民を解放する活動をしていました。
日本でも最近移民の問題が取り上げられることが増えました。外国人の住人がいつの間に増えました。
この前、スマホを見ながら駅前でウロウロしている観光客のようにみえた外国人に、「メーアイヘルプユー」と声をかけたら、しっかりした日本語で「大丈夫です」と返されてしまい、少々気恥ずかしかったです。
最後に母親ペルフィディアから娘ウィラにあてた手紙も登場し、娘は今も愛されていることを知ります。
とにかくボブは怠け者をやめて、娘のためにしっかりした人間になってほしいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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