今作は日本とアメリカ共同製作のコメディドラマです。
監督のHIKARI氏は日本人で、いくつも作品があり、過去の映画祭では数々の受賞歴がある方です。
これまでお名前を存じ上げず、失礼いたしました。
アメリカ人俳優のフィリップ・ヴァンダープルーグ(ブレンダン・フレイザー)は、かつて日本のCMで演じた歯磨き粉のキャラクターが大ヒットしたのを機に来日し、居心地がいいのかそのまま日本に住み続けています。
人気が低迷している現在は、オーディションを受けたり、ちょい役の<悲しむアメリカ人>を演じたり、日々を過ごしています。孤独を癒やしてくれる女性(恋人ではない)もいたりします。
そんな俳優の仕事が決まらない中、レンタルファミリー社で俳優として働くことになります。最初は戸惑いを感じていましたが、さまざまな体験を得て、徐々に生きる喜びを見つけるというストーリーです。
なんとなくレンタルファミリーという仕事に胡散臭さを感じていました。テレビで特集していたのを見たことありますが、他人が家族を演じるという、何か白々しい気持ち悪さを感じていました。
現実にあるレンタルファミリー会社もこんなに複雑なお仕事引き受けてくれるのでしょうか。
人生を左右する大事な場面にも立ち会ってくれて、なんて責任重大なお仕事。報酬もかなり払うことになりそうです。
主人公のフィリップが本当にいい人です。笑顔も素敵だし善人のかたまりです。どんな人も心を許しそうな風貌をしています。悪人は一人も登場しません。
仕事を依頼する方もそれぞれ理由があります。
ただ、これらは全て嘘なので、なんとなく複雑です。
「大人はみんな嘘つき!」と言われそうです。
「世の中にはついて良い嘘と悪い嘘がある」ってことですかね。
レンタル新郎で結婚式をあげるのは、米国移住する同性愛者の愛を成就させるためだとしても、その代わり女性の親をずっと欺くことになります。
有名小学校のお受験でレンタル父親として面接を受けるのは、子どもと学校を騙すことだし(後から子どもに嘘がばれますが結局仲直りできます)、これは身代わり受験です。
命がつきかけている大物俳優には家族がフィリップをジャーナリストだと信じ込ませて、これはいい嘘かもしれないけど・・・。
悪人を騙すのはいいけど、普通の人に嘘をつくのはどうも気がひけるのです。
引きこもり青年が友人フィリップをレンタルして外出できるようになったのは、唯一良い仕事だったと思います。
東京の夜景も喧騒も美しく、窓から見えるスカイツリー、神前結婚式の角隠しと打掛、神楽坂の化け猫フェスティバル、川沿いに咲く桜の木々、新幹線で九州へ行く途中の富士山の立派な立ち姿等、日本を強く感じます。
島原、天草の自然も美しく、朽ちた家さえ、わびさびを感じます。観光立国日本の良さを満喫できる映画なので、外国の方々にも観てほしいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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#レンタルファミリー #HIKARI #ブレンダン・フレイザー
