映画『ナイトフラワー』絶望のシスターフッドドラマ。幸せを求めて暴走する結末は悲劇しか見えてこないです。

映画

「ミッドナイトスワン」の内田英治監督の「ナイトフラワー」を観ました。

二人の子を持つシングルマザーの永島夏希(北川景子さん)は、地球儀を作るパートやホテルの清掃と水商売で昼夜働いていますが、常にお金がありません。身近に頼れる人もいません。

小学生の娘にバイオリンの才能がありそうだと知り、なんとしても子どもの夢を叶えようと考えますが、パートを解雇されてしまい明日のお金も無い状態です。

夏希は偶然手にしたドラッグがあっけなく売れてしまったことに驚き、ドラッグの売人になることを決意します。

そんな夏希に手助けしたのは、総合格闘技の選手万井多摩恵(森田望智さん)。格闘家として成功を夢見て練習に明け暮れていますが、夜は風俗の仕事をしています。

二人は夜の街で知り合い、多摩恵は夏希のボディガードとして報酬を半々にすることを条件に手を組みます。一緒に行動するうちに家族の様に親密になっていきます。

夏希からドラッグを買っていて、死んでしまった裕福な家庭の女子大生がいます。
その母親黒崎みゆき役の田中麗奈さんが怖いです。大人しい妻または何も言えない母親から次第に狂気の顔つきになっていきます。

みゆきは元警察だった探偵(渋川清彦さん)から、夏希と多摩恵の存在を知り、拳銃を手に入れます。

ドラッグの量を5倍に増やした夏希と多摩恵は、麻薬密売の元締めのサトウ(渋谷龍太さん)に目を付けられているようです。サトウは口調は優しいのですが、目つきが相当怖いです。

多摩恵をいつも気にかけている幼なじみの海(佐久間大介さん)は後ろ手に縛られ、車の後部座席に乗せられ、どこかに連れて行かれます。

そして、夏希の子どもたちの前に拳銃をカバンにしのばせたみゆきの姿が・・・。

これはもう悲劇になるしかない状況で、心がザワザワしてきます。

ベランダに置いた、夜に咲く花「ナイトフラワー」が昼間に花を咲かせました。

もしかしたら今、私は幸せのまぼろしを見せられているのかも。そんな風に思いました。

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#ナイトフラワー #内田英治監督 #北川景子 #森田望智