「BUTTER バター」全世界で100万部売れているそう。バターたっぷりの美味しそうな料理と連続殺人犯に操られていく主人公。

「BUTTER バター」を読みました。BUTTERとは何だろうと思いつつ読み始めると、普通にパンにつけるバターのことだったのですね。表紙の裏側には海外版の表紙になっており、カタカナで「バター」と書かれ、バターと牛のイラストが書かれています。

主人公の週刊誌記者の町田里香は、首都圏連続不審死事件の被告人梶井真奈子のインタビュー記事を書きたいと、東京拘置所にいる梶井に面会を求めます。

里香はようやく梶井真奈子の面会にたどり着きますが、梶井はフェミニストとマーガリンが許せないと言い、高級なバターを食するように言います。

梶井の言いつけを忠実に実行していく里香は、次第にマインドコントロールされていき、容姿もぷくぷくと太っていきます。

そして里香の親友玲子も梶井に操られていきます。

なぜ二人が獄中の梶井に操られてしまうのか、信じられないと思いますが、この本かなり長編で、次第におかしくなっていく様子が描かれていて、あり得るかもと納得します。

梶井は恐ろしい女だと思いますが、過去を知り、高級フランス料理の教室での様子を知ると、若干の哀れも感じます。

バターを使った料理が幾つも、塩バターラーメンから高級フランス料理まで次々に登場します。どれも美味しそうな描写ですが、ラーメンは別として、食べたことの無い料理ばかりで味の想像がつきません。

結末は里香と梶井の対決になるのかと思いましたが、そこには到達しないで、違う場所に着地します。さわやかな結末で、里香をとりまく人間関係がすてきです。これは真摯に仕事をしてきたからだと思います。里香と親友玲子との信頼関係が一番うらやましいです。人生でここまで信頼できる友人にはなかなか巡り会えません。

著者:柚月麻子

発行:株式会社新潮社

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