ヨルゴス・ランティモス監督の新作です。
2018年「女王陛下のお気に入り」、2023年「哀れなるものたち」、2024年「憐れみの3章」、どれも面白くて、私の好きな監督の一人です。全く飽きることなく最後までハラハラさせられて、本当に天才だと思います。
2003年の韓国映画「地球を守れ」のリメイクだそうです。
郊外で養蜂業を営みながら、物流センター(?)で段ボールにガムテープを貼る仕事をしているテディ(ジェシー・プレモンス)は、宇宙人が地球を侵略しにきているという陰謀論に取り憑かれています。
テディと一緒に暮らす従兄弟のドン(エイダン・デルビス)は、テディを信頼しているのか、いいなりなのか分かりませんが、二人は大手製薬会社のCEOミシェル(エマ・ストーン)を地球を侵略しにきた宇宙人だとして誘拐します。
テディは信念を持って地球を救おうとしていて、ミシェルが母船に帰る時に自分たちもつれていけと要求します。
ドンはテディを完全に信じ切れず葛藤をかかえて、気の毒なことになってしまいます。本当に悲劇的です。きっと二人は寄り添って生きてきたのだから。
テディの生い立ちは不幸の連続だったようです。父親は登場せず、母親は医療用麻薬の治験に参加したまま目覚めなくなり、お金や社会と断絶されているようです。地下室で拷問しながら、テディは宇宙人から地球を守るという使命感を支えに生きています。
地下室に監禁されて、手足を拘束されて、電流を流され、「おまえは宇宙人だ」「地球から撤退せよ」と、1ミリの疑問も無く真顔で言われたら、もう絶望しかないと思いますが、さすがミシェルは頭のきれるやり手のCEOです。
どんな目にあっても冷静沈着で、テディらと会話しようと努力します。たしか化学の他に心理学の博士号も持っていたと思います。最初は否定していましたが、月食が近づくと宇宙人であることを肯定し、なんとか言葉巧みに説得し、自分の会社に連れ出すことに成功します。宇宙船と連絡するには電卓に53桁の暗証番号を入力しないといけないとふざけたことも言います。
常々自宅にパーソナルトレーナーを呼んで本格的なトレーニングを行っていました。何事にもタフであることは、カリスマ経営者の必須条件です。
そしてまさかの結末になります。
この結末でいいんじゃないかと思います。世界中が死屍累々です。人間は一旦ゼロに戻して最初からやり直しです。(か、どうかは分かりません)
ペットや家畜は最初のうち大変かもしれないけど、じきに慣れるでしょう。
エンディングは、Where Have All the Flowers Gone?
邦題「花はどこへ行った」で、なぜか清々しい気持ちになりました。
陰謀論・・・
アメリカではトランプ大統領が「ディープ・ステート(闇の政府)」と戦っているとか本気で信じている人がいるらしいです。あとは地球温暖化陰謀説とか、ユダヤ陰謀論とか。
日本だと、在日朝鮮人韓国人に関する陰謀論、財務省陰謀論、特権階級存在論・・・
検索するといくつも出てきます。
ウィキペディアの陰謀論一覧を見ると、もうたくさん載っています。
小倉優子さんの唱えた陰謀論「新NISA陰謀論」というのもあります。
何かと新NISAを勧めてくるのは裏の狙いがあるのではないかという陰謀です。
ホロコースト捏造陰謀論は、日本でも過去何度か登場しその度誰かが謝罪したり、雑誌が休刊か廃刊されています。
反捕鯨思想および動物権者有色人種差別根源論は、本来の目的はクジラの保護ではなく有色人種の差別に重点が置かれているという説です。これは私も「国際捕鯨委員会(IWC)は日本人差別ではないか」と思っていました。
最近だと「チームみらい」のバックに竹中平蔵がいるという陰謀論があるそうです。
↓ちなみに、陰謀論のネットの意見。
陰謀論と嘲笑う人達は、真実だと気付かれないように誰かのシナリオ通りに洗脳されている可能性も…。テレビは洗脳の道具。都合が悪い真実は報道しない。
(陰謀論と言われるものの中には、真実もあれば真実でないものもある)
テレビをよく見る私はすでに洗脳されている可能性があります。
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