映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』くすんだパステルカラーの色合いで左右対称の配置。父と娘の資金調達の旅。いいえ、父と娘の再生の旅。暴力多めです。

映画

ウェス・アンダーソン監督の最新作を観ました。

ヨーロッパの架空の国フェニキアの世界的大富豪ザ・ザ・コルダは、敵が多くいつも命を狙われています。

自家用ジェットに時限爆弾を仕掛けられ墜落するのですが、かなり強運の持ち主のようで、大怪我しながらも助かります。その飛行機に乗っていた秘書は、残念なことに胴体ちぎれて血しぶきをあげ上半身が飛んでいきます。

行く先々でいつもアクシデントに見舞われ、ザ・ザはいつもどこか怪我していて、目の周りが黒かったり、頭や手や腕に包帯を巻いています。

いつも冷静沈着な紳士だけど、裏では悪いことしているはずのザ・ザ・コルダを演じるベニチオ・デル・トロは、ちょっと太めの体型で憎めない顔をしています。

6度の暗殺未遂から生きのびたザ・ザは後継者を育てることにし、9人いる息子達を差し置いて、修道院に預けっぱなしでほぼ音信不通だった一人娘のリーズルを呼び寄せます。

リーズルは最初抵抗するのですが、父親の財産を善行に役立てようと、ついていくことを決めます。

コルダの家庭教師であるオスロ訛りの昆虫学者のビョルンを秘書にして、三人はフェニキアを横断し、資金調達の旅に出ます。

信心深く質素な身なりだったリーズルはなんだか世俗的になっていき、化粧っ気が無かったのに、青いアイシャドウと赤い口紅、宝石が沢山ついたロザリオ、コーンパイプまで口にくわえています。

途中で何人もの商売相手が登場しますが、皆どこか変です。むしろジャングルで遭遇するゲリラのリーダーの方が余程まともで信頼できる良い行いをしています。

父と娘の関係はどうなるのでしょうか。修復というよりは、新しい関係になるというのが、近いかもしれません。

2023年11月に『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』という写真展が渋谷のヒカリエホールで開催されました。

その時の写真OKだったものをいくつか載せました。
微妙な角度になっているのもありますが、どうかご容赦ください。

↑上の2枚の写真だけ日本の鉄道です。キビキビした指差喚呼がウェス・アンダーソンっぽいらしいそうです。

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#ザ・ザ・コルダのフェニキア計画 #ウェス・アンダーソン #ウェス・アンダーソンすぎる風景展 #ベニチオ・デル・トロ